相場レポート ・ 2026/10/05
23区 旧耐震マンションの成約単価 新耐震との比較
東京23区で直近1年に成約した中古マンションの単価は、旧耐震(1980年以前竣工)が70.0万円/㎡、1982〜1990年竣工の新耐震が71.7万円/㎡。全体では約2%しか違いません。ところが同じ区の中で比べると、23区中22区で旧耐震のほうが安く、差は中央値で約1割あります。
国土交通省が公表している成約価格をもとに、東京23区の中古マンションを竣工年で旧耐震と新耐震に分け、 1㎡あたりの単価(中央値)を比べました。比べる相手は、築年数の近い1982〜1990年竣工の物件です。
23区全体では、旧耐震と新耐震の差は約2%
直近1年の成約は、旧耐震が4,553件で70.0万円/㎡、新耐震(1982〜1990年竣工)が3,968件で71.7万円/㎡でした。 23区をまとめて見るかぎり、旧耐震だから大きく安いという結果にはなっていません。
旧耐震は都心3区に多い
理由のひとつは立地の偏りです。千代田・中央・港の都心3区が占める割合は、旧耐震の成約では13%、新耐震では5%。 港区だけでも旧耐震381件に対し、新耐震は114件です。単価の高い区の物件が多く含まれるぶん、旧耐震全体の単価が押し上げられています。
同じ区で比べると23区中22区で旧耐震が安い
区ごとに分けると、旧耐震のほうが安い区は23区中22区。差の中央値は10.0%で、 最も差が大きい板橋区では25.7%、練馬区では24.5%安くなっています。 一方、千代田区は旧耐震のほうが2.1%高く、 港区も1.4%の差にとどまります。
| 旧耐震 | 新耐震 | 差 | 件数(旧/新) | |
|---|---|---|---|---|
| 板橋区 | 42.9万円/㎡ | 57.6万円/㎡ | -25.7% | 285/277 |
| 練馬区 | 46.7万円/㎡ | 61.8万円/㎡ | -24.5% | 173/279 |
| 新宿区 | 78.6万円/㎡ | 100.0万円/㎡ | -21.4% | 287/235 |
| 台東区 | 63.3万円/㎡ | 80.0万円/㎡ | -20.8% | 77/126 |
| 足立区 | 32.0万円/㎡ | 40.0万円/㎡ | -20.0% | 141/237 |
| 杉並区 | 62.9万円/㎡ | 76.0万円/㎡ | -17.3% | 257/190 |
| 文京区 | 82.8万円/㎡ | 100.0万円/㎡ | -17.2% | 146/167 |
| 中央区 | 83.7万円/㎡ | 100.8万円/㎡ | -17.0% | 128/62 |
| 葛飾区 | 37.6万円/㎡ | 44.8万円/㎡ | -16.0% | 74/182 |
| 墨田区 | 64.0万円/㎡ | 76.0万円/㎡ | -15.7% | 89/140 |
| 北区 | 56.4万円/㎡ | 65.5万円/㎡ | -13.9% | 71/98 |
| 豊島区 | 72.0万円/㎡ | 80.0万円/㎡ | -10.0% | 129/166 |
| 渋谷区 | 108.5万円/㎡ | 120.0万円/㎡ | -9.5% | 248/141 |
| 大田区 | 61.7万円/㎡ | 67.8万円/㎡ | -9.0% | 318/280 |
| 品川区 | 80.0万円/㎡ | 87.4万円/㎡ | -8.5% | 311/178 |
| 中野区 | 66.0万円/㎡ | 71.7万円/㎡ | -8.0% | 183/94 |
| 世田谷区 | 73.7万円/㎡ | 80.0万円/㎡ | -7.9% | 422/339 |
| 目黒区 | 93.7万円/㎡ | 100.0万円/㎡ | -6.3% | 242/117 |
| 江東区 | 65.5万円/㎡ | 69.1万円/㎡ | -5.3% | 279/296 |
| 江戸川区 | 48.2万円/㎡ | 50.7万円/㎡ | -4.9% | 160/111 |
| 荒川区 | 55.0万円/㎡ | 57.8万円/㎡ | -4.8% | 77/97 |
| 港区 | 120.0万円/㎡ | 121.7万円/㎡ | -1.4% | 381/114 |
| 千代田区 | 120.0万円/㎡ | 117.5万円/㎡ | +2.1% | 75/42 |
単価は1㎡あたりの中央値。旧耐震=1980年以前竣工、新耐震=1982〜1990年竣工。差は旧耐震の単価が新耐震より何%高い(+)か安い(−)か
新耐震かどうかは「竣工年」では決まらない
新耐震基準が適用されるのは「1981年6月1日以降に建築確認を受けた建物」です。それより前の建築確認は旧耐震。築年ではなく建築確認の日で決まる。 そのため1981年竣工の物件はどちらとも言えず、今回の比較から外しました。1982年以降に竣工した物件でも、建築確認が1981年5月以前なら旧耐震です。 広告の「築年」だけで判断せず、建築確認の日付を確かめることが欠かせません。
- 旧耐震を検討するときは、23区全体の相場ではなく同じ区の新耐震と比べる。全体の数字では割安感が見えにくい
- 1981〜1983年ごろ竣工の物件は、建築確認の日付で旧耐震か新耐震かを確認する
AIに相談する(エリア・予算から物件を探す)本日の割安TOP3
情報提供を目的としたもので、特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません。 出典:国土交通省 不動産情報ライブラリ(成約価格情報)。制度の記述は2026-09-29時点で確認したものです。